Opera エクステンションの公開ガイドライン

By Opera Software

From Opera 15 onward, Opera 11 & 12’s extension format is no longer supported, and instead, we’ve switched to Chromium’s extension model. Check out our new documentation for developing extensions for Opera 15 and higher and start building your own extensions.

目次

  1. はじめに
  2. 拡張機能の作成
  3. 拡張機能の提出前に準備する詳細情報
  4. レビュー用に拡張機能を提出
  5. 拡張機能のレビュー
  6. 拡張機能が全ての基準を満たしている場合、公開へ

はじめに

公開に至るまでのプロセスの概略 - 開発者が拡張機能を作成し、Opera エクステンションリストにアクセスして提出する。拡張機能の管理者が提出されたものを審査した後、公開に至る。不採用の場合は開発者に返却し、改良を加えた後に再提出するように伝える。

図 1: 公開に至るまでのプロセスの概略 - 開発者が拡張機能を作成し、Opera エクステンションリストにアクセスして提出する。拡張機能の管理者が提出されたものを審査した後、公開に至る。不採用の場合は開発者に返却し、改良を加えた後に再提出するように伝える。

このガイドでは、レビュー用に拡張機能を提出するステップから始まり、段階的なプロセスを経て拡張機能が公開されるまでの流れについてご説明します。常にクオリティーの高い Opera エクステンション(拡張機能)を公開できるよう、以下のようなガイドラインを設けています。

1. 拡張機能の作成

ここでは拡張機能の作成に関する技術的な細かい点はカバーしていません。技術面に関する詳細は、Opera extensions: quick documentation overview をご覧下さい。

2. 拡張機能の提出前に準備する詳細情報

拡張機能を提出する前に、以下に従って必要な情報を揃えて下さい。以下のセクションでは、効果的な説明やスクリーンショットなどを作成する上で役立つヒントやポイントについて触れています。既にこれらの点を確認されており、詳細を確認するチェックリストのみが必要な場合は、レビュー用に拡張機能を提出 のセクションへ進んで下さい。

最適な名前を選ぶ

拡張機能に名前をつける際には以下の点に配慮して下さい。ユーザーが簡単に検索でき、また覚えやすいよう、記憶しやすく短い適切な名前を付けることが大切です。その良い例として、Video downloader(ビデオダウンローダー)が挙げられます。

バージョン番号を選択する

新しい拡張機能のバージョン番号は「1.0」とすることをお勧めします。拡張機能の自動更新を有効にできるよう、新しいバージョンをアップロードする際にはバージョン番号を更新することを忘れないで下さい。小さな修正や機能の追加などの変更を行った場合は、1.1 から 1.2 というように下位の数字を上げ、機能上の大きな改善やユーザーインターフェィスの著しい変更を行った場合には、1.1 から 2.0 というように上位の数字を上げることをお勧めします。バージョン番号は辞書の配列順序と同じように扱われるため、バージョン 2.50 は 2.5 と同等で、2.11 より最新なものとなります。

拡張機能のサポートページを作成する(オプション)

作成した拡張機能のサポートページを作成されることをお勧めします。新しいリリースやアップデートに関する情報、詳細な利用方法、他の作品のポートフォリオ、問い合わせを行う際の連絡先などを含めると良いでしょう。

サポートページは作成した拡張機能に関連したものでなければなりません。関連性がない場合、拡張機能が不採用となる可能性があります。

カテゴリを選択する

以下の中から作成した拡張機能に適したカテゴリを選択して下さい。

  • ニュース&ブログ
  • ユーザー補助
  • エンターテインメント
  • ゲーム
  • 音楽
  • 画像
  • 効率アップツール
  • リファレンス
  • 外観・表示
  • ソーシャル
  • 一般ツール 
  • トラベル
  • 天気
  • Web 開発

ライセンスを選択する

拡張機能の配布にあたって使用するライセンスを選択して下さい。Opera エクステンションのサイトでは、アップロード時に以下の 2 つから選択することができます。

Opera hosting license では、コンテンツに関する全ての権利を保持することができますが、全世界のユーザーに対して拡張機能を無料で提供することを Opera に許可することになります。Opera は拡張機能が正常に機能することを目的として、必要な場合は機能に変更を加えることができます。

あるいは、オープンソースライセンスである Apache 2.0 license を選択して、自分の作成したビルドを公開することもできます。

概要を適切にまとめる

概要では作成した拡張機能でどのようなことが行えるのかを簡潔に説明する必要があります。概要はカタログのフロントページ、またブラウザの拡張機能の管理内に表示されます。用途と機能を 1 つの文章にまとめることができれば、作成した拡張機能のコンセプトに意味があるということの証明になるでしょう。

例: Web ページ上の広告をすべてブロックします。この拡張機能をインストールすると広告をすべて非表示にすることができます。

説明を適切に書く

説明では、概要への捕捉として拡張機能に関する詳しい情報を提供することができます。概要を単にコピーするだけでなく、拡張機能の外観、用途、使用方法などを詳しく説明することが重要です。主要な機能、ターゲットとする利用者、今後のバージョンで予定していることなどについて書いてもよいでしょう。

例:

Video Downloader は、お気に入りの動画を保持しておくことができる最新のツールです。

Video Downloader を使用して好きな動画を 「.mov」や「.avi」 ファイルとして直接保存し、あらゆるデバイスで見ることができます。Video Downloader は異なるソースからサブタイトルを取得することもでき、あらゆる言語のサブタイトルを自動的にダウンロードするように設定することが可能です。Video Downloader で、ビデオのシリーズを単一ファイルにまとめることもできます。

Video uploader は送信前にファイルを圧縮するため、低速回線を使用した接続で特に良く機能し、ダウンロードの速度を60% までも高めます。

ダウンロードしたい動画を含むページがあった場合、Video Downloader ボタンを押して「詳細設定」を選択するか、あるいは単に「続行」を押して単一の動画ファイルをダウンロードすることができます。

作成した拡張機能をテストする

作成した拡張機能は、さまざまなオペレーティングシステムとOpera のバージョンでのテストを行った方がよいでしょう。Opera の最新の安定版 2 つ、Windows、Mac、また少なくとも 1 つの Linux 系 OS でテストすることをお勧めします。結果を記録することも大切です。

最適なアイコンを作成する

拡張機能に適したアイコンも必要です。アイコンの作成に関する詳細は、効果的な Opera エクステンションアイコンの作成をご覧下さい。

最適なスクリーンショットを撮る

拡張機能のスクリーンショットを提供して下さい。一つのスクリーンショットで、拡張機能の機能方法、およびブラウザ内での外観を説明できるようにすることをお勧めします。見やすく、拡張機能の主要な特性を明確に説明できるスクリーンショットを作成し、ユーザーにアピールできるようにして下さい。

すべきこと

  • スクリーンショットには白色の背景を使用すること。

  • インストールしている他の拡張機能を無効にし、自分の拡張機能が中心になるようにする。

  • 機能に関連する部分を含める。

  • ブラウザ UI における拡張機能の場所を示すこと。例えばツールバーにボタンが表示される拡張機能の場合、その場所が中心となるようにして下さい。拡張機能が実際に動作しているスクリーンショットを作成して下さい。イメージエディタでは、画像をセンタリングしてスクリーンショットをトリミングして下さい。必要であれば空白を多少残すようにして下さい。

    スクリーンショットを通して機能が適切に説明されている。スクリーンショットはトリミングされ、注目されるべき領域が中心になるようにレイアウトされている。

    図 2: スクリーンショットを通して機能が適切に説明されている。スクリーンショットはトリミングされ、注目されるべき領域が中心になるようにレイアウトされている。

  • Web ページとの対話機能がある場合、どのように行われるかを示すようにして下さい。単に Web ページだけでなく、拡張機能がもつ機能性がスクリーンショットで強調されるようにして下さい。

  • ブラウザの標準の UI を使用する(クリーンインストールすることを考慮する)

  • 避けること

    • 800x600 ピクセルより大きいスクリーンショット。(このサイズより小さい方が良い)

    • 拡張機能に関連が無いページやバックグラウンドタブが表示されている。

    • 不必要なコンテンツが含まれている。

    • 他の拡張機能やカスタマイズが表示されている。

    インターレースされた PNG ファイルは画像ライブラリの制限により現在サポートされていません。スクリーンショットでの使用は避けて下さい。

    3. レビュー用に拡張機能を提出

    拡張機能を提出するには、まず Opera エクステンションリスト にアクセスしてログインします。その後、拡張機能のアップロード用フォーム を使用して、拡張機能、付随するファイル、詳細をアップロードします。このプロセスは複数のページから成り立っており、確認すべきオプションが数多くあります。以下は必須事項です(あるいは強くお勧めします)。

    アップロード用フォームのページ番号 config.xml から自動的に取得されるか? オプション?
    拡張機能の名前 2 はい いいえ
    バージョン番号 2 はい いいえ
    カテゴリ 2 いいえ いいえ
    拡張機能のサポートページ 2 いいえ はい
    ホスティングライセンス 2 いいえ いいえ
    総括 3 はい いいえ
    内容 3 はい いいえ
    テストを行ったプラットフォーム 4 いいえ いいえ
    新しいアイコンのアップロード 5 いいえ いいえ
    スクリーンショットのアップロード 5 いいえ いいえ

    最後のページでは、拡張機能を提出する前にすべての項目で行った選択を再確認することができます。

    4. 拡張機能のレビュー

    提出された拡張機能は、認可の基準に従って評価されます。それらをクリアしない場合、提出いただいた拡張機能は不採用となりますので、以下をよくお読み下さい。提出した拡張機能の現在のステータスについては、提出したアドオンのページで確認を行えます。

    認可の基準

    作成した拡張機能は以下の認可基準を満たしていなければなりません。

    • 説明された通りに機能すること。
    • 明らかなバグが無いこと。
    • アイコンは全てのサイズにおいてスタイルが一貫していること。
    • アイコン、スクリーンショット、グラフィックデザインが許容できるクオリティーであること。透明な背景でアンチエイリアス処理をしたPNG ファイルが適しています。インターレースされた PNG ファイルは画像ライブラリの制限により現在サポートされていません。スクリーンショットでの使用は避けて下さい。
    • サポートページが拡張機能に関連したものであること。
    • ユーザーの許可なく個人情報を収集しないこと。
    • Ajax などを使用して外部ストアに個人情報を送信しないこと。
    • 第三者の情報やコード、グラフィックなどを違法に組み入れないこと。
    • タイトルに「Opera」もしくは他の Opera ブランド名を入れて、あたかも Opera Software が作成した拡張機能のように見せないこと。
    • Opera の Terms of Service (利用規約)に準拠していること。
    • 外部 JavaScript を含まないこと。JavaScript コードはすべて拡張機能に含まれていなければなりません。外部 API は問題ありません。
    • config.xml 内の値が有効であること。
    • 理にかなった方法でコードをレビューできること。わかりにくいコードではないこと。バイナリコードは許可されていません。
    • 概要を読めば拡張機能でどのようなことが実行できるのかを理解できること。文法的に正確で完全な文章で成り立っていること。
    • 概要では以下が必要となります。1) 拡張機能の使用方法 2) 拡張機能の外観

    上の基準を満たしている場合、拡張機能をさらにテストし、すべてのプラットフォーム(Windows、Mac、Linux)で動作するかを確認します。

    基準を満たしていない拡張機能やテストに合格しなかった拡張機能は不採用となり、その情報は提出したアドオンのページで確認できます。問題を修正した後に拡張機能を再度提出するには、パッケージ名の横にある「アップグレード」ボタンを押して下さい。

    5. 拡張機能が全ての基準を満たしている場合、公開へ

    Opera は「おすすめ」リスト上で拡張機能の位置付けができるよう、評価を追加します。作成された拡張機能が極めて優れたものである場合、「Opera のチョイス」セクションで紹介される可能性があります。

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